分校アートフェス
1999年2月20日(土)〜3月22日(月)岩間第一分校跡
午前10時〜午後7時 入場無料

主催 アートフェス実行委員会
後援 岩間町教育委員会

「コミュニケーション」この聞き慣れた言葉が、今回で二回目になる分校アートフェスのテーマです。言葉にしてしまえばとても単純で、大袈裟に言うには陳腐な感じさえする言葉ですが、実際に面と向かってコミュニケーションとなると、それは人間の生活の中の最も身近で、だれもが毎日行い、それでいて複雑で、頭を悩ませ、とても一筋縄ではいかないことかもしれません。
はたして、この難解なテーマに答えなどだせる筈もなく、僕達はその入口で途方に暮れる訳ですが、途方に暮れることさえも、もうどっぷり肩までコミュニケーションの海の中に浸かってしまっているのです。
現代美術といえば一見難解なものに見えるかも知れませんが、実は、ふつうの日常生活によくあるほんの些細なことを美術という拡大鏡でのぞいているだけです。一見、わかりづらい作品も、そんなコミュニケーションの海の中でとっさに手にしたわらの一本です。日常の一部なのだから、わからないと思っていても、案外、通じるところがあるかもしれません。

アートフェスチラシ2
参加アーティスト

出月秀明 武蔵野美術大学日本画学科卒
1973年東京都大田区生まれ

鈴木貴司 武蔵野美術大学彫刻学科卒 
1972年埼玉県川越市生まれ

谷本雄太 武蔵野美術大学日本画学科卒
1972年岡山県岡山市生まれ

星 晃  武蔵野美術大学日本画学科卒
1968年埼玉県越谷市生まれ

森 哲弥 多摩美術大学彫刻科卒   
1969年大分県大分市生まれ


 気鋭の造形美術作家の5人が展覧会を催することになりました。
人間、現在、造形美術について参会の方々(年令、性別を問わない)と一緒に作品、対話を通して“バリアフリーの造形美術表現”とは何かを探ろうという試みです。
 おおらかで、自由で、繊細なセンスの持主の作家たちですから、どなたも楽しく交流できると信じております。
 ゴタゴタした世情に左右されることなく、生きあうことを作家たちと探ることができる筈です。私も折をみて参加します。澄んだ空気の岩間第一分校でのこの試みを皆さんと一緒に盛り上げたいと念じております。

武蔵野美術大学教授 村上曉郎

●オープニング

●朗読会 「Small Moon Tales」 
3人のアクターとバックミュージシャンによる朗読会。
何かのきっかけで、月が地球から遠ざかり始めた世界を舞台に広げられる5つの短編。
原作 森脇裕也、和田 良 演出 谷本雄太 『Small Moon Tailes』remake for web version
入場無料

●ワークショップ 「火のフシギ」 
燃えるってどういうこと? 木は燃えるとどうなるの?
身近にある様々な素材を缶に詰めて火にくべます。
火によって物質が変化するフシギを感じてみよう。
企画 小笠原真子、田崎明子

●コンサート 「Banda Mistrada」
サンバ、ボサノバといったラテン音楽バンドのコンサート。
出演 バンダ・ミストラーダ

●クロージングイベント トークショー
参加作家によるトークショー

●作品解説
判りにくいという現代美術も、いろいろな鑑賞の仕方を作家が直接作品の解説を随時行ないました。